想いを形にする男~ジバスクラムの屋台骨・田村猛

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1か月に一人ずつジバスクラム恵那のスタッフを紹介しています。
3回目の今回は、ジバスクラムきってのコツコツ派・田村猛の登場です。
戸取をして「この人がいたからジバスクラムを立ち上げられた」と言わしめた田村。その歩みを振り返る中で、ジバスクラムを支える屋台骨の存在を皆様に感じていただければ幸いです。

筆者が説得してこんな方向を見てもらい、
思いっきりカッコつけてもらいました

田村猛、恵那市出身。理系も得意な文系の学生であった彼は、大学で経済学を専攻。卒業後は地元金融機関に勤め、融資を担当する現場で5年間経験を積みました。時はバブル崩壊後の低金利時代。厳しい職務とノルマに追われながら、逆境に耐える力を養った田村は、故郷のためにその力を尽くす仕事をしたいと転職。2000年に恵那市役所での職務に就きました。

商工、総務、財政と様々な部署の役割を知り、役所としての業務内容を包括的に把握。恵那市の合併という大事業も目の当たりにした田村を待ち受けていたのは、恵那市中央図書館建設という大仕事。整備推進室に着任してから施設を立ち上げるまでの怒涛の日々は、田村にとって大きな糧となりました。
その後企画課、さらには上下水道課へ。8年携わった上下水道課では、1の上水道事業と17の簡易水道の会計を上水道事業に経営統合させました。
金融機関での業務に市役所各部署での業務、立ち上げや会計制度の改正などの経験を積み上げてきた田村、節目(せつもく)の市役所20年目に商工課に異動となりました。

彼が商工課に着任した時、既にジバスクラム恵那は動き始めていました。「DMO兼地域商社となるものを恵那市で立ち上げる」。組織の意図と方向性ははっきりと定まっていました。
その想いを形にするという使命を託された田村、数か月で立ち上げに必要なあらゆる整備・申請をやってのけました。DMOとして名乗りを上げるための観光庁とのやり取り、一般社団法人として立ち上げるための定款や規則の整備、登記の申請、届出。恵那市と恵那市観光協会が共同出資して設立するということで、もちろん事業内容についての審議・検討、確認も慎重に行いました。
2019年10月に着任してわずか3か月。2020年1月16日に、ジバスクラム恵那は無事DMO候補法人兼地域商社の一般社団法人として船出したのでした。

新事務所の裏口看板前にて
いつも穏やかな笑顔の田村

現在田村は市役所商工課から派遣されているジバスクラム恵那事務局長という立場で、様々な事業に携わっています。
ドローン事業の誘致にグランピング関連事業の推進、株式会社ICMGによるセミナー実施の現地補佐。商工・観光分野での事業を進める際には、市役所時代に築いた商工会議所や商店街との繋がりが力になりました。

昔も今も、田村の仕事に対する姿勢は同じ。「目の前にあるものを着実にこなす」。これまでに経験があるものも、初めて関わる分野でも、彼にとってはいつも通り、ただ精一杯取り組むべき仕事。そうやってあらゆる領域の業務をこなしてきました。もちろん、これからも。
「戸取さんの企画や、地域の事業者の皆さんの一助となれるように」
どこまでも謙虚な我らの屋台骨は、今日もみんなの想いを形にするため、静かに成果を追い求めます。

※次回は小池菜摘が登場します。お楽しみに!