恵那の新名物!とにかくりんごが美味しい、りんご園の「りんごパイ」

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恵那市明智町にある「アケチりんごパーク」。この秋、ここでこだわりの「りんごパイ」が誕生しました。りんごへの愛情があふれるパイの美味しさとこだわりを取材しました。

アケチりんごパーク代表・山本満さん

代表の山本満さんがこの地でりんご農家として歩み始めたのは20年前。「何か自分の手で作りたい」と模索していたその時、後継者を探していたこの農園と出会ったのがきっかけでした。
この農園ではオーナー制を採用していて、園内の700本の木のほとんどに「オーナー」がいらっしゃり、山本さんはじめスタッフの皆さんは一年を通してオーナー様の木の世話を責任もってやる、というスタンス。
オーナーの方々は収穫はもちろん、間引きなどの管理の体験や、夏に園内でバーベキューをするなど、りんご農園を様々な形で楽しむことができます。

収穫したりんごの多くはオーナー様への保障分となりますが、そうはならないりんごもあります。
オーナー様の木に問題が発生した時のための予備の生産分や、傷がついてしまったもの、道の駅などで販売に至らなかったものなどがあり、毎年一定数の廃棄りんごがあることが山本さんの長年の課題でした。
市の新商品開発の補助事業に挑戦し、地元企業や団体とコラボ商品を作ろうと試みたこともありましたが、なかなか思った通りのものが作れず。ジバスクラムにご相談いただいたこともありました。そんな流れを経て、アケチりんごパークオリジナル商品として生まれたのが「りんごパイ」でした。

こだわりの「りんごパイ」、お値段は驚愕の350円

商品を開発するにあたり、パイを作る基本から学んだスタッフの皆さん。既にアケチりんごパークのりんごを使って、アップルパイを作り販売していた中津川市阿木のパン工房「キュルティヴァトゥール」さんが、快く教えてくださったそうです。
そのあとは「パン屋ではなく、ケーキ屋でもなく、りんご屋のパイを作る」ということに、徹底的にこだわった試作期間が続きました。

一番大切にしたのはりんごの量。どこのどんなアップルパイよりもりんごをたくさん使おうと、1個の半分を大胆に乗せました。
またりんごそのものの味を極力楽しんでもらえるよう、オーブンで焼く前にコンポートにせず、生のままシロップ漬けにするだけで一切火を通さず、歯ごたえとりんご本来の甘さを残しました。
そしてパイ生地もこだわって探したもので、小麦粉とバターと塩だけで作られた無添加のパイ生地。葉っぱと軸を形どった可愛いクッキーは、香料などを一切使わない手焼きのクッキーだそうです。

生産しているのは地元の主婦の方々。開発からスタッフとして関わり、今では多い日は一日に150個近くのりんごパイを焼いています。
何が正解か分からず模索しながらであるということ、不揃いのりんごを使って、たくさんのりんごパイの見た目を揃えるのが難しいことなど、様々な悩みを話してくれましたが、動き続ける手は熟練の技のよう。明るい笑顔と雰囲気から、たくさんのアイディアが生み出されていることが伝わってきました。

時期によりりんごパイに使われる品種が変わるとのことで、今は紅玉だけどしばらくすると「ふじ」がお目見えするそう。その時は最初に漬け込むシロップの濃度をまた少し調整して、品種ごとに一番の美味しさを届けられるようにしたいと山本さんは言います。
りんごパイの生産と販売を春まで続け、その後はまたりんごの管理の作業などがあって・・と、年間を通じての雇用を生み出したい、というのも山本さんの願い。
収穫を終えたばかりのりんごはこれからが市場に出回る最盛期。観光シーズンと絶妙にずれるのが難点であり、強みでもあるように思います。
りんごパイを目当てにお客様が明智にお越しになり、農園内のカフェスペースがお客様でいつもにぎわうことを目指し、山本さんの挑戦は続きます。
ジバスクラムとしても、是非いずれアエルパートナーとして参画していただきたいとの思いで、これからも応援させていただきます!

アップルパイではなく、りんごパイ。
りんご農園のりんごパイ。是非皆様一度お召し上がりください!
焼き上がりのタイミングや営業日などはインスタグラムをチェックしてください。
https://www.instagram.com/ringolabo/