農業で人生を創る~ダイオンジファーム

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若くして農業を志し、農業で生きるにあたって必要なことを取捨選択し、計画的に人生を創り上げている生産者がいます。
恵那市山岡町、ダイオンジファームの春日井淳也さん。
今日は春日井さんと、春日井さんの経営への思いについて皆さんにお伝えしたいと思います。

雨に濡れるダイオンジファームのビニールハウス

春日井さんは高校生の時に農業を志し、可児の農業大学校に進学。卒業後2年間会社勤めをされ、さらに1年間農家で修業をしたのち、おじい様の畑とハウスを継ぎ、就農されました。

2年間の会社勤めは、農業で身を立てる資金を稼ぐため。
お米ではサラリーマンの平均年収を稼ぐのが難しいから、いちごを栽培する。
農林水産省の農業次世代人材投資資金による支援を受け、経営を早くに安定させる。
帳簿をしっかりつけて、収支を把握する。

――無駄なことを極力省き、必要なことだけを計画的に実行してこられた春日井さん。就農してまる3年、一人で生産できる最大量と思われるいちごの収穫に成功し、早々とご自身の「目標」に到達されました。

ご自身の経営について語ってくださる春日井さん

そんな春日井さんにとって、今回のコロナウイルス感染拡大の騒ぎは、計画の中のちょっとしたアクシデント、という印象。逆に「巣ごもり需要」で、いちごという「贅沢品」に手を伸ばすお客様が増え、例年に比べて高い単価をキープできた一面もあったそうです。
過去最大となった収穫量のいちごは、直売や無人販売、えなてらすやおばあちゃん市、ネット販売、JAやバローへの出荷で売りさばくことが出来、県の休業要請を受けて4月からいちご狩りを中止したことも、さほど影響はなかったとのことでした。
この結果は日頃から冷静に収支を見つめ、分析を重ねて経営をしている賜物であると感じられました。

ジバスクラム恵那が繋いだバローとのご縁では、思わぬ結果を得られたと話してくださった春日井さん。
バローで買ったら美味しかったから、直売に来たとおっしゃるお客様がいらしたり、当初ゴールデンウィークだけ出荷する予定だったのが、好評であちこちからリクエストをもらい、5月末まで市内各地のバローに出荷することになったり。
来年以降も、特にゴールデンウィークを過ぎるころに出荷できれば、とおっしゃっていました。

ゴールデンウィーク、バローに並ぶ春日井さんのいちご

既に目標に到達してしまったという春日井さんですが、今後のご自身に対して堅実に、しかし貪欲な部分も見せつつ語ってくださいました。
どんなに睡眠不足が続いても、大好きな農業に人生をかけて取り組みたい。
品質を保ち、自身のプライドをかけて販売したい。
そして、そんな自分と同じように人生をかけて農業に取り組んでくれるという伴侶と出会えたら、男としてしっかりと家庭を作り、守りたい。

そんなことをまっすぐにおっしゃる春日井さん。
農業を通じて創り上げられてゆく彼の人生が、今後も盤石であるように、
そしてジバスクラム恵那としても生産者をますますフォローできるように、
気持ちを新たにしたインタビューでした。

ハウスで写真を撮らせてくださいとお願いしたら、
長靴に履き替えていつも通りの装いにしてくださいました。