今年も前へ~えな笠置山栗園

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今年も恵那に栗の季節がやってきました。
収穫の最盛期を迎えたえな笠置山栗園では、今年も地元・笠周地域の方々を中心としたスタッフの皆さんが、笑顔で作業されています。

栗園の向こうに笠置山を望む

えな笠置山栗園は平成23年に設立された「笠置山栗生産組合」がその前身。グリーンピアの跡地利用として開発された栗園を整備・拡大させてきました。
平成28年には「株式会社えな笠置山栗園」を設立。植樹祭などで植え続けてきた栗の樹は現在6500本になり、20ヘクタールの広大な敷地で毎年栗を生産しています。
えな笠置山栗園が一番大切にしている理念は「恵那栗によるまち・ひとの活性化」。恵那栗を生産することでたくさんの人が楽しく仕事ができること、栗づくりを通して多くの方に笠置にお越しいただき、地域を元気にすることを目指していらっしゃいます。
えな笠置山栗園ホームページhttps://kasagiyama-kurien.jp/
昨年の記事http://zivascrumena.com/wnew/osirase/529/

しかしながら、今年は恒例の大収穫祭が緊急事態宣言延長のため中止、笠周地区での交流人口を増やすという目標を達成することが叶いませんでした。
収穫量も天候不順などにより、昨年同様目標には少し届かないぐらいとのこと。
でも、栗園の皆さんは令和10年に年間45トン収穫するという目標のもと、着実に歩みを進めていらっしゃいました!

広大な栗園を歩いていると、まだ青いイガがついた木もある中で、木の根元に敷かれたシートに実を落としている木もたくさん見受けられました。
筑波に丹沢、ぽろたん。様々な品種の栗が美しい褐色の姿をあらわにしている様子は、見ているだけで心が浮き立ちました。

「今年は人手が足りている」とおっしゃったのは、園内を案内してくださった各務さん。おっしゃる通り、収穫が終わった木の根元はすっきりとしていて、イガは袋に入れられてまとまっていました。
組合が設立して10年、株式会社となって5年。少しずつこの栗園の存在意義が世に浸透し、力が集い始めているように感じられました。

また、去年完成したばかりの選果場が、その業務をフル稼働で支えていました。
多ければ日に370キロにもなる収穫された栗を、様々な方法で選別する機械が所狭しと並びます。選び抜かれた大きな栗が、堂々とした顔でゴール地点を陣取っていました。
選果場の隣には大きな冷蔵庫があり、そこではたくさんの栗が保存されていました。2℃の環境で保存することで、栗が寒さから身を守るため自らのでんぷんを糖に変え、収穫時7.6%の糖度が2倍程度の17.8~20%にまでなるそうです。「おやすみ栗(マロン)」と名付けられ販売されているこの低温熟成された栗は、全国にファンの多い商品の一つです。

冷凍剥き栗の需要も年々増えています。
栗の鬼皮・渋皮を機械で剥き、スタッフの皆さんが手作業でダイヤモンドカットに仕上げ、真空パックののち瞬間冷凍してマイナス40℃で保存されたこの栗を、この日は恵那峡サービスエリア上り、カフェ・カンパニーさんに納品しました。
週末の恵那山麓野菜の販売でお世話になっているサービスエリアですが、秋のシーズンに栗の入った大福を商品化するとのことで、今回ご注文をいただきました。
えな笠置山栗園で育った栗が、今後さらにたくさんの場所で活躍することがとても楽しみです。

案内してくださった各務さん

目標はでっかく「日本一」。楽しい日本一の栗づくりを目指すえな笠置山栗園の皆さん、ますますのご発展のため、ジバスクラムも精一杯お手伝いいたします!