名古屋のレストランに、恵那の食材を!②~シェフと生産者のマッチング

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4月に続き(こちらの記事をご参照ください)、今夏名古屋にオープンするホテル「ニッコースタイル名古屋」総料理長の黒田温裕さんを恵那にお迎えし、恵那・中津川の生産者をご紹介する機会を持つことができました。
今回はスーシェフの天野裕明さんもご一緒にお越しくださいました。生産者と実際に会い、話し、作物を手に取ってご覧いただくことで、より具体的なマッチングができたのではないかと感じています。

一件目の恵那市飯地町「カントリーファーム」では別府伸一さんが野菜本来の味を出すために大切にしていらっしゃることを、黒田さんと天野さんに細かく説明してくださいました。
種を蒔いてから枯れるまでの期間を守ること、余分な味がしない野菜になるよう、肥料は初めだけにすること、ハウス内や土の下の温度を調節して出来栄えにこだわること等、お二人は大変興味深くお話を聞いていらっしゃいました。
実際に作物を試食される場面もあり、別府さんの思いをご自身に落とし込んでいらっしゃるように見受けられました。

二件目は中津川市千旦林「Koike lab.」にお邪魔し、代表の小池菜摘さんにご自身の農場を案内していただきながら、これから大きく育とうとするジャガイモやサツマイモの苗、そしてまさに収穫期を迎えたばかりの生ニンニクなどをご紹介いただきました。
土のパワーのみで作物を育てたいとおっしゃる小池さんですが、恵那山と笠置山両方を一望できるその農場は、何か清らかなものが常にかよっているようなパワーに満ちていて、その景色の中で育ったということが、既に他にはない作物のストーリーであると感じました。
黒田さんと天野さんも、一つ一つの野菜の背景に雄大な景観を見てくださったことと存じます。

8月にオープンを控えたホテル「ニッコースタイル名古屋」ですが、宴会場なしの200室のホテルで、オークラの流れを汲みながらも敷居を低くし、カジュアルな雰囲気でたくさんの方に立ち寄ってもらいたいというコンセプトで運営されるそうです。
そのレストランでは、料理を通じてお客様と生産者とを繋ぎ、生産者が表舞台に出る場所を提供したいとのこと。
「これが欲しい」と発注するのではなく、信頼のおける生産者に「今いいのある?」と発注したい。作っている人が「いい」と自信を持って出せるものを使い、それをお客様に伝えたい
総料理長の黒田さんはそう話してくださいました。

この日の最後には中山道中津川宿に店を構える酒店「中山道大鋸」にも立ち寄り、「蔵元さんのストーリーをお客様に伝えたい」という、ニッコーのお二人と同じ志をお持ちの大鋸伸行さんと思いを交わされました。
ホテルの料飲担当の方を通じストーリーのあるお酒を仕入れたいと、早速次なる一歩が見えたところで、今回の視察は終了となりました。

ジバスクラム恵那には、首都圏の商社などから届いた作物等の具体的な案件がまだたくさんあります。これをやり過ごすのはもったいない!早急にマッチングして、たくさんの生産者の皆さまを紹介したいと考えています。
今回のご紹介はまだ始まりに過ぎません。たくさんの生産者の方の販路拡大に努めたいと思います。皆さんからも是非「我こそは!」という情報をお寄せください。