恵那山麓野菜を、恵那山麓の住民の幸せのために~「はじめての直売会」報告

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食は人生の基礎。その「基礎」を自分が暮らしている地域で育った「おいしいもの」で支えてもらい、そこで当たり前に人間らしく生きる。
恵那・中津川周辺ではそんなことが出来なくなってしまっている地域があります。

中山間地という難しい環境と高齢化で、地域の生産者が年々減ってしまっていること。
一軒一軒の農家で作られた少量・高品質の農産物を売るために、それぞれの農家で営業・販売するため効率が悪く、ただでさえ難しい土地なのに、生産に注力できないこと。

これらの問題を解決し、当たり前に地産地消が行われ、生産者も地域住民もみんなが幸せになる仕組みを作りたい。
そんな思いで立ち上がったのがKoike lab.代表、小池菜摘さんです。
ジバスクラム恵那と協働する形で動き始めた彼女は、第一歩として6月13日、「はじめての直売会」を開きました。

今回の直売会では、小池さんがよく知る地域の農家から直接野菜を買い付け、会場で販売しました。
お互いの野菜のいいところをよく知っている間柄だからこそできる「協力体制」で、各農家が抱える営業・納品に必要な時間を節約した上で、販売にこぎつけることができました。それだけでも地域にとっての大きな一歩となりました。

また、地域に住む方々や地元の飲食店にとっても魅力あふれる機会でした。
様々な種類の野菜を、全部恵那・中津川という本当に地場だけでうまれたもので揃えられる環境がない現状において、今回の直売会は当たり前の幸せに満ちた売り場でした。
地域で育った野菜を、地域の方々が暮らし続けるための力にする。
本来人間として得られるはずの「基礎」が、この直売会にはありました。

今回地域の野菜につけられた「恵那山麓野菜」という総称は、
ブランド化して高く売ろうと思ってつけられた名前ではなく、地域全体としてすべての野菜が、得られるべき人の元へ届くようにと願ってつけられた名前です。
恵那山麓野菜なんだから、恵那山麓のみんなで食べよう。
そんなシンプルな願いが込められています。

今回の直売会を皮切りに、このプロジェクトは着実に進んでいきます。
「恵那山麓」の名前を積極的にPRし、もっとたくさんの方に地元の野菜を認知していただけるように。
売り場を増やし、一人でも多くの地域住民の方に「恵那山麓野菜」にアクセスしていただけるように。
いずれは直営店や集荷・直売・配送センター・飲食店の開設など、夢は大きく膨らんでいます。

買い取った野菜で作られる加工品にも期待がかかります。
農家の野菜を買い取って販売することは通常大きなリスクを伴いますが、Koike lab.には加工場があり、リスクを軽減することができます。
今後お野菜たちと並ぶであろう「Koike lab. もったいない工房」で作られる加工品には、恵那山麓のおいしさに地域の野菜を預かる使命感がプラスされることでしょう。

6月13日、最初から最後まで大雨だったにも関わらず、30名ほどのお客様が次々とお越しになり、たくさんお買い求めいただけたそうです。
事前に知って予定して来てくださった方。通りがかって気になって立ち寄ってくださった方。
そんな皆さんが地域の、恵那山麓野菜を喜んで手に取ってくださるのを見ていると、続けていれば理想の環境が作れるのではないかと希望が持てた、と小池さんはおっしゃっていました。
まだ始まったばかりの「恵那山麓野菜」ブランディングプロジェクト。
みんなの幸せのために、これからも挑戦は続きます。

★今後の販売予定
6/20(土)11:00~14:00 たべとるマルシェ
7/1(土)10:00~12:00 恵那山麓LOVERs
7/4(土)午前 恵那峡サービスエリア
7/18(土)時間未定 たべとるマルシェ
7/23(木)~25(土)夜 恵那峡さざなみ公園
7/25(土)以降毎週土曜日 恵那峡サービスエリア