恵那山麓地域の農家アンケート結果及び令和2年度農政分野総括

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昨年4月から5月にかけて実施した「農産物の生産と出荷に関するアンケート調査」につきまして、全部で105件の有効回答をいただき、今日までの今年度のジバスクラム恵那としての方針に大いに活用をしてまいりました。
農繁期にも関わらずたくさんのご回答をいただきましたこと、心から感謝申し上げます。
実施から一年近くになりますが、当時の状況かつそれを踏まえた今年度のジバスクラム恵那の農政分野の方針について、まとめてご報告させていただきます。

そもそもアンケートの目的は「販路拡大」と「現状把握」。
まずはアンケートの結果をまとめた「恵那地域農産物生産カレンダー」を作成しました。

このカレンダーを作成したことで恵那山麓地域の生産物の把握が出来、大都市圏からのニーズに応え、マッチングするための材料ができました。

次にアンケートの回答から、農家の現状を確認しました。

昨年4月~5月現在の、各農家の小売の取引先の一覧です。各項目は細かい回答をカテゴリごとにまとめたものです(詳細は文末添付の「アンケート結果総括」をご参照ください)。
現状の取引先としては、スーパーなどのバイヤーを通じて納品する大型小売店(グラフ内では「商店等」)よりも、個人的に商品を持ち込む「直売所・道の駅」がやや優勢であり、「観光施設」や「イベント」も同様で、いずれも販路を各農家で得て、それぞれ納品を行っている状況が推測できます。

また六次産業化及び事業拡大についての希望を確認したところ、いずれも半分以上が「分からない・無回答」であり、肯定的な回答があったのは全体の4分の1程度にとどまりました。
肯定的な回答の中には具体的な六次化の内容や農福連携の活用、耕作放棄地の再生、出荷量の拡大や農地の観光化などがあり、各農家の前向きな姿勢を見逃さずフォローしつつ、地域全体として生産物や事業そのものの価値を上げる流れを作ることが必要であると感じました。

このアンケートの結果を受けてジバスクラム恵那では今年度、根本的な問題点を挙げる中で、積極性のある農家から重点的にフォローし、事業拡大・販路拡大のモデルケースを作ることを進めてきました。
それが恵那山麓野菜事業であり、ZIVA農業サポート塾であり、各農家への訪問です。この地域における成功例は地域全体の意識の変化に結び付くものとなり、それが長い時間をかけてこの地域の農業を守ることに繋がると考えています。

来年度も引き続き販路拡大と当地区の農村風景を守ることを第一義とし、様々にフォローをおこなってまいります。
「アンケート結果総括」は下記よりご確認ください。